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想学談林-管理者の部屋

想学談林の管理人が、たまにぼやく言葉の部屋です。 お時間があれば、お付き合い下さい。 想学談林:https://sougakusalon.wixsite.com/sougaku-danrin/home

   

【20170913】理と事、そして法難②

こんにちは(  ̄ー ̄)ノ

国連安全保障理事会で北朝鮮への制裁決議が、当初の内容に比べて骨抜きになった様に見えますが、これからどの様にころがるのでしょう。

ロシアや中国の思惑もあり、アメリカの思惑との間で、これからの東アジアの動きがどの様になるのか、またこの国際政治を幕間から俯瞰している人達は何を考えているのか、気になりますね。

さて昨日に続いての記事です。
松葉ヶ谷の草案を襲撃された日蓮は、一旦、鎌倉を離れますが、約一年後に再度鎌倉入りをします。しかし幕府に捕らえれ伊豆へ流罪となります。
松葉ヶ谷の草案襲撃は暴徒に依るものでしたが、伊豆流罪は幕府から罪人として扱われた事を意味します。

この伊豆流罪は日蓮も覚悟の上だと思いますが、日蓮が罪人となることは門下にとっても大きな出来事であった事でしょう。

門下は罪人に連座するという扱いも想定されます。

日蓮は伊豆で約二年過ごし、鎌倉へ戻ります。伊豆の地頭であった伊東氏の病平癒により信頼されたことも、赦免の理由の一つではなかったかと思います。

その後、日蓮は故郷の安房小湊に足を伸ばしますが、そこでは地頭の東条影信に襲撃されます。伝説では猛烈な念仏信徒の東条氏が、念仏批判をする日蓮を憎んで襲撃したと言われてますが、実は当時の日蓮は、地頭の東条氏と東条御厨を有していた領家の尼との係争に関与、当時の評定所へ持ち込み領家の尼の勝訴へ手助けをしました。
これにより、幕府に太い人脈を持ち、小湊方面の地頭の東条氏の面目を潰した事からの襲撃だったと言われています。

文永二年の事、モンゴルの元の勅使として朝鮮の官吏が日本を来訪、文永の役が始まります。当時は幕府と朝廷で意見も割れ、執権も時頼の子息である若い北条時宗の時代です。
日蓮は自身が想定していた他国侵逼の難が眼前に現れた事で、いよいよ自身の確信を深め、鎌倉在住の各宗派に対して公場対決を迫りました。

幕府からしたら、朝廷との駆け引き、また後家人の動揺、社会の不安定化を懸念していた事もあったと思いますが、それに対して日蓮の行動には苛立ちを募らせていたと思うのです。

それが六年後に顕在化したのが龍ノ口の法難から佐度流罪に至る一連の事件では無かったのでしょうか。

この一連の動きの裏には北条重時がいて、表に出てきたのは御内人として当時、幕府内で力を付けてきた平頼綱だったのです。

この様に日蓮の法難について、考えてみると、日蓮は法華経を中心として仏教界の統合(と述べて良いのかは別にして)を考え、それこそか釈迦の直説であり、末法に生まれる上行菩薩の行動として活動をしていましたか、周囲から見たら様々な既得権益を破壊する人物と映ったのかもしれません。

だから日蓮への迫害という事になったのかと思います。

教学的には日蓮は法華経が故の大難を受けたとなっていますが、実は法華経を根本とした行動が、当時の社会の中の既得権益を持つ人たちを脅かし、その人達からの迫害という縮図では無いかと思われます。

既得権益を持つ側からすれば、日蓮の提唱した法華経という事には、まったく興味もなく、むしろ原理主義的に自分達の持つ領域を破壊しに来た型破りな新興の仏教僧だと思われていたのでは無いでしょうか。

そこから考えると日蓮の「事の一念三千」という、法華経の実践とは何だったのか。そういう事についても、よく考える必要があると思うのです。

「かかる日蓮を用いぬるともあしくうやまはば国亡ぶべし」
(種々御振舞御書)


この言葉は法華経の行者である日蓮を敬うにしても、真意を理解せずに敬えば、国をも滅ぼすであろうという事を述べたものです。

日蓮の行動は現代で言えば原理主義的であり、やはり言動は過激な内容でした。自身の理想を前面に出し、現状は一切考慮しない、そう言うものであったと思います。
この日蓮の言動の表面のみ見て、その言動を模倣し敬ったとしても、それは結果として国をも破壊する危険があると言う事でしは無いでしょうか。

こういう事についても、しっかり考えていく必要があるのかもしれません。
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